生活保護 稼働能力の活用とは?働きたいのに仕事がない時は

生活保護を受けるための条件の1つに



「稼働能力の活用をしているか」というのがあります。


これをくわしく解説します。



ポイント



・大まかな意味は



『働けるのなら、生活保護を受ける前に働いて自分で稼ぐのが前提』


になります。


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福祉事務所では


『どうしても働けない事情がある人』なのかそれとも、


『本当は働けるのにその能力を活かしてないだけなのか』を審査します。



高齢者、妊娠中の人、障害者、病人は


・働くための能力(稼働能力)



がないのでここには当てはまらず、判断してもらいやすいです。



反対に、65歳未満で若くて健康なら個々の事情で判断されるでしょう。



例えば就職活動に失敗したから生活保護を受けさせてほしいでは認められにくいです。



その人は元気で働ける能力を持っているのに、その能力を使ってないと判断するからです。



福祉事務所が「この仕事をしてください」と強制することはできませんが



リストラされた会社員が



・俺は今まで大企業で部長をしていた、だから日雇いの仕事なんかやりたくない



では稼働能力を活かしてない、と思われるでしょう。



働きたいのに仕事がないは?



ようするに


・働きたい!という気持ちは人一倍あるのに


・働ける場所(就職先)がない場合

はどうなるのでしょうか?



→これは一部で生活保護の対象になりえます。


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色んな仕事を当たって、一生懸命に就職活動をしているのなら、稼働能力の活用の意思の要件をクリアできるケースもあります。



難しいケースだと


・アイドルを目指しているがオーディションに落ちまくる、他に仕事は探してない



・小説を書く作家をしている、が食えるほどの原稿料がない、他にバイトはしていない


このようなケースで生活保護の受給は難しいでしょう。



この道しかない、と目指す職業があって頑張っているが食えるほどには至ってない場合です。



・本人が希望する仕事があるがその仕事に就けない、または就いているがその収入が少ない状態


でかつ、



他に就けそうな能力を活かせそうな仕事があるのなら、実施要項の



・③実際に稼働能力を活かす就労の場を得ることができる


のに、ちゃんと探してないと判断されます。



体が動かせない人に対して、「工事現場で働いてくれ」と無理強いはできませんが


稼働能力を活かしているかどうかは



・地域に求人がどれくらいあるか、本人の体の具合、生活の個々の事情


を考慮して総合的に判断されます。



小説家を目指しているが収入がありません、とだけ言っても


「それではハローワークで仕事を探してください」と言われて終わります。



反対に

・何百社と履歴書を送ったがいっこうに仕事が見つからない


 大まじめに就職活動をしたがどうしてもダメだ


というケースだってあります。50代を超えた人の再就職は厳しいです。



このような場合は、生活保護を受けながら就職活動が出来る可能性がありますからあきらめてはいけません。



ただし、仮に申請を出して通ったとしても継続的に就職活動をしてください、とお願いはされるかもしれません。



稼働能力にはその人ごとの差がある



生活保護を受けたい人はそれぞれ年齢・男女・学歴・特技・資格などが違いますから


福祉事務所ではその方ごとの事情を聞きながら、稼働能力があるかないかを判断します。



例えば、未婚の母が突然妊娠をしたが、貯金もなく生活は困窮している


妊娠中と子供を預けられる年になるまで、生活保護を認めます、という事例もあります。

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