障害年金と障害者手帳の違いは?等級やどんな関係で必要か?

似たような言葉でまぎらわしいですが、どんな違いがあるのでしょうか?



あれ、うちのおばあちゃん障害者手帳もらってなかったっけ?障害者年金と何がちがうの? 障害者になると手帳がもらえてその後に年金が振り込まれるの?



などと疑問に思う方もいらっしゃると思います。違いを解説します。




障害者年金と障害者手帳のちがい

→簡単にいうとジャンルちがい。年金「社会保障~日本年金機構が窓口」、手帳「福祉サービス~役所が窓口」

2つは別もの。もらえるお金・割引になるサービスがちがう



障害者年金と障害者手帳はまったく別の公的サービスです。



大まかにいえばカテゴリが違います。


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①障害者年金



言葉どおり『年金』とありますから、老後にもらえる『国民年金』などとジャンルは同じです。



入っている人(年金は国民全員が入りますが)が支払う年金保険料によって成り立ちます。



   年金

 ↑    ↑   ↑

国民   国民   国民  


みんなが支払った年金の保険料から、障害者年金は出ているんですね。



だから障害者年金の管轄は、『日本年金機構』


となっています。



受給できる条件も「年金をトータルで3分の2払った人・12カ月滞納がない人」



と年金の支払い状況が関係します。ちゃんと払ってないともらえません。



『年金保険』と「保険」ですからもしもの時を保障するのと、すぐに全員が対象になる訳ではないんですね。




もらえるお金も「国民年金」のように、こちらは2か月ごとですが「毎月8万円」といったお金の形で出ますね。



これに対して


②障害者手帳



障害者手帳は市町村の役所がおこなう公的サービスです。



障害者年金はみんなが払った年金保険料でまかなわれますが、障害者手帳は



・国や市町村が支払われた税金を入れてまかなうサービス


となります。財源とどこが窓口かが違うんですね。



だから国民年金の未納が社会問題となっていますがもし障害を負ったら



・年金は未納が続いた人  


→  障害者年金はもらえない


だけど


→  障害者手帳はもらえる


という方もいます。




下は京都府の障害者手帳の条件です。


→参考



年金を納めてないだとか、初診日がどうとかの●障害者年金の条件とはちがいます



耳が聞こえにくい・手が動かせない等といった「障害のレベル」で判断されます。



障害者年金は直接にお金がもらえます。もう一方の障害者手帳では



受けられるサービス



・医療費を安くしてもらえる



・自宅に介護用でリフォームする際の援助


  例 廊下に手すりをつける、お風呂を浅くして足が悪くても入りやすくする



・税金を少なくしてもらえる


といったものがあります。違いがありますね。


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障害者手帳には3つの種類があります。


・身体障害者手帳


1~6級まである。身体に障害が出た方が対象



・療育手帳


知的障害者が対象。都道府県ごとに級の分け方が違います。 東京都では1~4級



・精神障害者保健福祉手帳


精神障害者の方が対象。精神障害がどう普段の生活や能力に影響しているかで級が決められます。 1~4級があります。




どこに障害を負ったかでもらう手帳もことなります。




他には


・申請場所   → お住まいの役所で



・何が必要か  →お医者さんの診断書


となります。




よくある疑問



障害者年金は、障害者手帳1級や2級の人しかもらえないのか?

障害者手帳4級だから、障害年金はもらえないの?

→障害者年金と障害者手帳は関係ない、別もの。もらえる可能性がある



両方とも関係ありません。基本的には2つは別ものと考えましょう。



それぞれもらえる条件がちがいます。



個々の事例によって違うのできちんと条件を調べて申請しましょう。 審査の基準や等級までちがいます。



等級  年金 1~3級


    手帳 1~6級


例えば足の障害、足の指がないなら手帳では2級、年金では1級と、


障害のレベルと級の数までちがいます。




「俺は手帳で4級だから年金はもらえないんだな」とすぐに諦めないようにしましょう。




・手帳であれば、役所が窓口でそちらに確認する



・年金であれば、日本年金機構に



 または専門家である社労士などに問い合わせをしましょう。




障害年金と障害者手帳の申請の際に、診断書に書く障害の症状が違うのはいいの?

→これはありえます



障害の具合は、年をへるごとにちがいますから上の2つの申請を出すタイミングが


ちがえばおのずと変わる可能性はありますね。




例えば、1年前に耳が聞こえにくい状態でかすかに聞こえる、と書いて出した年金で出した診断書



1年たってさらに悪くなって耳が何も聞こえなくなった、このタイミングで出す手帳で出した診断書



このように時期がちがうと症状に違いがでる可能性がありますね。



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